舞舞堂 〜maimai-do〜

バレエ舞台鑑賞録を中心に、好きなことを語る名古屋発のブログです。
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ファルフ・ルジマトフ・ガラ ミハイロフスキー劇場の感想

偏った感想になると思います。よろしくお願いします。

2012.6.12 19:30開演 ミハイロフスキー劇場

プロローグ

「ムーブメント」
音楽: ヴィヴァルディ
振付: ニコライ・アンドロソフ
 dancers of the Russian Seasons Ballet

すでにして記憶がない・・・。
ヴィヴァルディは「四季」だった気がしますが、それもあまりさだかでは・・・。
いわゆるモダンダンスの衣装だったと思う。すそ長めのやつですね。
振付もよくあるモダンダンス的振付。印象は薄いです。

Act I

「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドウ
音楽: チャイコフスキー
振付: ユーリー・グリゴロヴィッチ
 マリア・アラシュ(ボリショイ・バレエ)&イーゴリ・コルプ(マリインスキー・バレエ)

多分即席ペア。そしてコルプはなれないグリゴロ版。ということで二人ともあまり良いパフォーマンスだったとは言えない。残念だなあ。コルプだったらやっぱりマリインスキーのダンサーとクラシックが観たかったよ。
でもまあ、それでもコルプくんがルジガラに参加してくれたのは嬉しいです。

音楽はテープなので、それも踊りに影響していたのかもしれませんが、コルプのクラシックラインのキレがいまいち(どころかいまさんぐらい)だったのが惜しまれる。
来日公演ではしっかりと美しい王子様をみせてほしいものです。
それにしても相変わらず、髪型が王子?って髪型だったな。コルプの個性だから許すけども。


「タンゴ・イン・ザ・ナイト」
音楽: ピアソラ
振付: ニコライ・アンドロソフ
ファルフ・ルジマトフ, Alexandra Voronina, Gleb Filtsov, Alexey Kharitonov, Ekaterina Kryuchkova, Denis Ludvichenko, Yulia Perepelitsa, Alexey Severtsev, Yulia Shoshina

ピアソラのタンゴがルジさんに合わないわけがない!というわけでルジさんはかっこよかったです。
ルジさんが出るまではロシアシーズンバレエのみなさんがペアになって踊りました。
ありがちな一人の女が何故か追い詰められるようなシチュエーションになり、どうやってそこにルジさんが登場したのかは、あまり思い出せませんが、ルジさんは完全にソロダンスでした。
タンゴを踊る時はかかとの高い靴を履くので、それがまた長い足をさらに長くみせていて最高かっこいいんだよね〜。

ルジさんが出るまでのシチュエーションは以前にどこかで同じようなものをみたことがあるぞ、と思って記憶をたどったらタランダのバレエ団が同じようにタンゴでそんな場面を踊っていたのを思い出した。
うーん、なんだかなあ。もっとこう、そこまで俗っぽくしなくていいと思うぞ。ピアソラのタンゴなんだから普通にスタイリッシュに決めるとかしてみてほしいものです。
あ、ルジさんは十分スタイリッシュでした。


「赤いけしの花」から苦力(クーリー)の踊り
原題 「Coolies’ Dance from The Red Poppy」
音楽: レインゴリト・グリエール
振付: ニコライ・アンドロソフ
  Konstantin Marikin and dancers of the Russian Seasons Ballet

クーリーの踊りってのは帰国して検索してからやっとわかったことでして、観てる時はなにやらさっぱりわからなかった。なのでやはり最早記憶がない。アンドロソフの振付はそれほど面白いかというと残念ながらそうじゃないんですね。


「Beginning」
音楽: エリック・サティ (グノシエンヌ 1)
振付: Vladimir Varnava
 イーゴリ・コルプ

プログラム発表の最初の頃はパクリタルの「白鳥」となっていて、あの白鳥がまた観られるんだ〜楽しみだ〜と思っていたのですが、いつの頃からかこの演目に変わっていた。
こういう作品はこんな機会でもないと発表できないよね。コルプらしくてよかったと思います。小道具を使ってました。あれは何だったのかな?口にくわえたりしてた。


「春の祭典」から断片
原題「Fragment from The Rite of Spring」
音楽: ストラヴィンスキー
振付: ニコライ・アンドロソフ
 ファルフ・ルジマトフ and dancers of the Russian Seasons Ballet

そしてまたアンドロソフ・・・。もう傾向はわかっていたのでそれほど期待はしなかったけど。それにしても、春の祭典という超名曲を使ってこの程度の舞台作品というのはちょっと悲しいものがある。
ルジさんが袖から担がれて登場、そのあとは衣装が剥ぎ取られてパンツ一枚で踊るわけですが、ルジさんの肉体を堪能するには良い演目かと思うけれど、振付に面白みがないので、うぬぬ〜となってしまう。まあ、レアなものが観られてよかったねって感じ?でも春の祭典という曲とルジマトフという超絶素材が上手く料理しきれてないというか、もっとすごいものになってほしいよ〜〜というのがファンの期待というものです。



「ドン・キホーテ」よりパ・ド・ドウ
音楽: ミンクス
振付:ゴルスキー
 エカテリーナ・ハニュコワ&ヴィクトル・イシュク(キエフ・バレエ)

ぎりぎりになってやっとキャストが発表されていましたね。イシュクくんをみるのも久し振りだな〜って感じでした。
そんなに悪くもないがすごく良いってほどもないパフォーマンスでした。ガラ公演のドン・キなのでほんとはガッツリ盛り上がって欲しいところでしたが、ハニュコワではいまいち弱い感じです。イシュクくんもね。


Act II

「ボレロ」

音楽: Bolero by Maurice Ravel, Armenian songs by Komitas, ancient Berber songs
Idea: Pascal Martineau (Divine concerts, France)
振付: ニコライ・アンドロソフ

キャスト:
Takhar ― ファルフ・ルジマトフ
Goddess of Love and Life ― マリア・アラシュ
Michel, a French soldier ― Piere Allen Perez (France)
Vocal ― Azal Belcadi (France)
Dancers of the Russian Seasons Ballet

えっとストーリーはフランスのアルジェリア戦争が題材のようです。ざっとウィキで勉強してみましたが、アルジェリアがフランスの植民地支配から独立をする戦争。
ルジはアルジェリアの部族の戦士でフランスの戦士と敵対のち和解、そして死んでゆくという役どころ(多分)。
まあ物語りは、日本から行った私にはどうでもいいっちゃなんだけれども、ルジさんがボレロで踊るというところが肝心なので。そこのところは素晴らしかったです。
アラシュは直訳で「愛と生命の女神」って役なんだろうけれども、いまいちその意図するところが伝わらなかったなあ。彼女のおかげで和解にいたったのかな。多分そうかな(すみません)。アラシュ一人だけポアントをはいていて、こういう場合どうなんでしょうね、役と踊りにいまいち合わないというか、ううむ。
アラシュも相変わらず感情表現があまり上手いようにはみえないので、女神なら女神らしい包容力とか神々しさとかそういうもんが欲しい気もするけれど、振付がやっぱりいまいちなのでそれは高望みというものか。
舞台セットというか、映像が舞台奥に流れるのだけども、どうもこれがまたチープ&センスなし、なんだよねえ。でもって意味不明だし。砂漠なら砂漠だけでもいいのに。その方がかっこいいと思うのだが、なんかそこにコラージュだかアレンジだかがしてあってイマイチ感が抜けきらない。

だけれどもボレロの音楽で踊るルジさんは素晴らしかったです。もうそれだけで満足。なのでぶっちゃけ、日本で踊られたバージョンのがいいなあ、なんてルジファンな私は思っちゃうわけだ。

一夜限りのルジガラなので終演後はアンコールが何度も続き、客席はとても盛り上がっていました。地元のルジファンも嬉しそうなので、私も嬉しい。

何度もアンコールが続き花束を渡し終わってあと何度か拍手に応えてカーテンコールも何度もあったのだけれど、そのうちルジさんだけ出てこなくなってどうしたのかなと思ったら、(お客さんも微妙に帰っていった感じ)いきなりルジさんの声でアナウンスがありました。
ロシア語なのでもちろん全然わからなかったんだけど、「ニキータ・ドルグーシン」と発せられた言葉だけは聞き取れました。なのでこれはやはりドルグーシン先生への追悼の言葉なのかな、と思っていたら、幕が開いて、暗い舞台の中に椅子がセットされて、このあたりで私達は「もしかして・・・!」となったのでした。
この「アダージェット」に関しては下に書いてますし、それ以上語る言葉もないのですが、文字通り震える感動体験でありました。

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